インターン生の声 2023

鈴木美里
大学三回生になる春、「社会のために自分ができることをしたい。」と思い、このインターンシップに参加することにしました。大学の授業でジョージ・オーウェルの『動物農場』を読み、政治や社会に対する関心が深まりました。オーウェルは全体主義国家の本質や残酷さを描き、読者に社会の現状を問いかけました。私は「リーダーの言うことは全て正しいのか」という問いを受け、多数決で決まることが本当の意味で正しい民主主義なのか、また、民主主義が健全に機能しているのかという疑問を持ちました。自分にできることは少ないかもしれませんが、何か社会に訴えることができるのではないかと考えました。
 過去の自分も含めて、政治に関心を持つ若者が少ないことは、少し危険なことだと思います。自分たちの未来を自分たちで考えて行動しなければ、得たいものは得られないのです。果たして、大人たちが作り上げたものをただ受け取るだけで良いのでしょうか。
 私は政治家事務所でのインターンシップをしたからと言って官僚になるわけではないし、今の時点で政治家になることも考えていません。しかし、このインターンシップの期間、一つの目標に向かって仲間と共に作り上げた経験は、確実に私の力となっています。周りには私よりも社会に対して強い思いを持ち、変化を起こしたいと考える学生がたくさんいて、毎回大変刺激を受けました。そして、自分もまだ学ぶべきことがたくさんあると日々感じています。この場所で得た機会や学びを、今後の糧にしていきたいと思います。
横澤真由
議員たちの「国を良くするためには地域を良くすることから始める」という姿勢には深く感心しました。地域住民のどんな小さな悩みでも真剣に耳を傾けようとする意欲に心を打たれました。それぞれの人生経験を通じて議員を目指し、政治を変えようとしている姿には自然と応援したくなる気持ちが湧いてきました。改めて、地域の声を聞く姿勢や高いコミュニケーション能力に感動しました。
 このインターンシップは、自分が社会で生きる一員であることを自覚させてくれる貴重な経験でした。議員活動を実際に体験することで、日本の将来について考え、政策や予算についても自分なりに考えることができました。これらのプログラムを通じて、今まで傍観者であった政治に対する理解が深まり、社会をつくる一員としての自覚と責任感が芽生えました。
私はこのインターンシップを通して、前向きな人間になり、たくさんの人と関わり、コミュニケーション能力を向上させることを目標にしました。参加前よりも成長したと感じていますが、自分から積極的に声をかけることにはまだ抵抗があります。今後は他の分野の人とももっと話し、経験を積むきっかけにしたいです。これまでやったことのない体験が多く、不安もありましたが、仲間がいたおかげで乗り越えることができ、人として成長したと感じます。どんなことでも乗り越えられる自信がつき、将来への明確なビジョンも見つけることができました。
須賀健太
この議員インターンを通して学んだことは、本気で仕事に取り組む方々の姿勢です。インターンシップに参加する前は、社会は冷たく効率的に働くだけだと思っていました。実際、そのように感じる経験もありました。しかし、それ以上に「日本をより良くしたい」という政治家の熱意に触れ、仕事は効率的に動くだけでなく、情熱を持って取り組むことができると学びました。
今回、公務員になるための行政活動を学ぶ目標を立て、このインターンシップに参加しました。活動の中で多様な有権者の方々とコミュニケーションを取ることで、自分の考えだけでなく新しい視点を学べる機会は、非常に貴重な経験でした。将来、公務員として働くための良い経験となりました。
 このインターンシップでは、実際に多くの失敗も経験しました。例えば、報連相(報告・連絡・相談)の不足です。事務作業の結果の報告が不十分で、同じ作業を繰り返すこともありました。次からは、必要な情報を事前に確認するだけでなく、自分で考えて行動したいと思います。今後、大学のゼミ活動や将来の仕事において、インターンシップでの経験を活かしていきたいと考えています。
加藤航矢
代議士からは、何事にもチャレンジする精神を学びました。議員やそのスタッフの方々に質問する機会があり、「今まで後悔したことはありますか?」という質問を多くの方々に投げかけました。返答の多くは「今までやりたいことをやってきたので後悔はない」というものでした。もちろん多少の後悔を感じている方もいましたが、大部分は満足していると答えていました。後悔が多かった私の人生にとって、これらの言葉は非常にインパクトがありました。この経験を通じて、私は何事にも恐れずチャレンジする精神を持ち、様々な課題や自己成長のために行動することができるようになりました。
 さらに、ビジネスマナーの習得や自分の適性の理解を目指しながら、議員や社会人がどのような考えをもって行動しているのかを見極め、今後の生き方の参考にしようとしました。そのために、質問できる機会には多くの質問をし、その方々の考え方をメモし続けました。自分を大きく変えるきっかけを得られたので、今後も努力を続けていこうと考えています。
 私にとって議員インターンシップは、勇気と自信を得る場でした。インターンシップ活動では駅前での街頭活動のみならず、ビラ配りや街頭演説、さらには街宣車での男性版ウグイス(カラス)も経験しました。ビラを受け取ってもらえるように笑顔を心がけ、綺麗な姿勢と大きな声で候補者の名前を覚えてもらう工夫をしました。このインターンシップを通じて、他の種類のインターンシップにも参加しようと考えています。この一歩を踏み出せたのは、自信や勇気を得たからだと確信しています。
楠涼矢
中谷一馬衆議院議員の元で2ヶ月間のインターンシップを通じて、政治や地域社会のこと、国会議員の活動について多くのことを学ばせていただきました。普通の大学生活では決して得られない貴重な経験ができました。ローラー活動は興味半分、未知への恐怖半分でしたが、貴重な経験を積むことができ、度胸がつきました。
 また、国会議員本人だからこそ知る裏話(なぜ国会議員には寝ている人が多いのか)も聞くことができ、普段メディアを通してしか見られない国会議員の実態を知ることができたのは、インターンシップに参加したからこそ得られたものだと思います。
 私は立憲民主党を特に支持していないのですが、中谷さんのような方が国会議員でいてくれることは、多くの有権者にとって心強いと感じました。
 最後に、2ヶ月間にわたって私を受け入れてくださった中谷一馬議員および中谷事務所のスタッフの皆さんには大変お世話になりました。ありがとうございました。
保坂陸
中谷代議士はコミュニケーションを非常に大切にしており、人としてもとても接しやすい方でした。政治は「99%が泥臭いもの」とおっしゃっており、小さなことから一つ一つ積み上げてきたことがよくわかりました。「人よりも少し多く努力をする」ということを毎日積み重ねることの大切さを学びました。菅原議員は、若く精力的に活動されていて、とても接しやすく応援したくなるような方でした。委員会を傍聴した際には、他の議員が寝ている中、一番多くの質問をしており、傍聴者がインターンシップ生しかいなかったにも関わらず精力的に活動されていました。誰が見ているかに関係なく、自分に厳しく生きることの大切さを学びました。
 今回のインターンシップでは、人とのつながりを増やし、将来への視野を広げることができました。今後は、より積極的に行動し、一つ一つの行動をしっかりと考えながら、人よりもあらゆる面で努力していきたいと思います。誰しも「政治」とは切っても切り離せない関係の中で、まず「政治」について知ることができました。自分の人生において、何か一つでも世の中を変えることができたらいいなと感じました。今後は、より一層政治について知る努力をしていきたいです。
長沢亮
私がインターンシップを行った先では、3人の現職議員と2人の元議員に出会うことができました。それぞれが異なる思いや事情で選挙に出馬し、政治家になっていましたが、共通しているのは「今の社会を変えたい」という強い思いを持ち、それに基づいて努力していることでした。
 私が目指す姿は、再生した日本経済の一員となることです。そのために今身につけるべき力は、知識や考察力であり、基礎知識を踏まえた考え方を学ぶ必要があると考えています。この力を身につけるためには、日本や世界の現状、経済の仕組みなどについて学び、考え方を理解することが重要だと感じています。
インターンシップでは、議員の方々の話や一般の住民とのコミュニケーションを通じて、日本の現状や課題、世界における日本の立ち位置について知ることができました。また、議員やその周囲の人々の考え方も理解できました。習得率は約60%程度だと感じています。目指す姿についてはまだまだ未来のことであり、達成率は30%程度だと考えています。インターンシップに参加する前は、政治に対して大きな希望を持っていたわけではありませんでしたが、参加後は政治が日本を変える力を持っていると感じるようになりました。
 インターンシップ全体を通して、今まで出会ったことのない多様なタイプの人々に出会うことができたのは、非常に良い機会でした。私は生まれてからずっと公立の学校に通っていたため、同じような感性を持つ人々とばかり接していましたが、今回の経験で多様な考え方を持つ人々と出会うことができ、貴重な経験となりました。
石山智子
インターンシップに参加する前は、政治家の普段の仕事や活動が不透明で、正直あまり良い印象がありませんでした。しかし、約2ヶ月間、ローラーや議会の傍聴、駅頭活動などを経験させていただく中で、人々の声を地道に誠実に拾い、少しでも地域に還元しようという気持ちを感じることができました。
 私は、参加前より計画的に行動できるようになったと思います。スケジュールや時間を意識することが増え、大学の課題も期限までに余裕を持って取り組むことができています。しかし、体調管理がうまくできなかったり、自分の限界を考えずに予定を入れすぎてしまったりする点は反省しています。これからは、その点を改善していきたいと思います。
 このインターンシップは、自分が社会の一員であることを自覚させてくれるものでした。議員の活動を自ら体験できることはもちろん、未来国会を通じて日本の将来について考え、実際に政策や予算を自分たちで作る経験は非常に貴重で新鮮でした。これらのプログラムを通じて、今まで国民として傍観していただけだった政治に対する理解が深まり、この社会をつくる一員であるという自覚と責任を持つことができました。